最後にオプジーボを投与してから随分時間が経った。
1年弱、癌が再発しないで押さえ込まれているのは初めてである。
2つの病院を掛け持ちにして、最先端の事例であるオプジーボと放射線のW投与が功を奏しているのだろう。
しかし、ここに来て体調がおかしい。鬱血するのである。
暴飲暴食をしているわけでもないのに、体重が増えている。
心臓に関わることだと思っているのだが、もしかしたらまた腫瘍が胸に出来て大静脈を圧迫しているのかもしれない。
主治医も分からないとのことで、10月7日にCTスキャンを取ることになった。
もし、腫瘍が出てきていたとしたら、オプジーボの投与はかなり迷う。
今の状態で行うと、半身不随や脳性麻痺、肺炎、失明など重篤な副作用を起こす可能性の方が高い。
また、もしその挑戦をしたとしても、同じことを数ヶ月に1度繰り返すことになる。もう放射線は併用できないからだ。
ここに来て、自分が追い込まれていることに改めて気がつかされた。
もう、効果的な治療がないのだ。
使える抗がん剤はない。
出来ることは、ステロイド剤の服用をやめて、過去にやったアドセトリスという新薬を気休め程度に投与するくらいである。
放射線、陽子線、手術などの可能性も確認したが、放射線はこれ以上は延命治療としてのみ可。
陽子線は照射不可能。手術も場所が悪すぎて出来ないとのこと。
つまり、次の再発で、状況を見ながらにはなるが、余命宣告となる可能性が高い。
難治であることは分かっているので、今更ではあるが。
ただ、誤解してほしくないのは、1mmも諦めてはいない。
10/7、運試し。