闘病生活について1

病気が発見されてから1ヶ月は入院が必要だった。

抗がん剤は投与した日から日替わりで様々な副作用が起きる。

初期治療のABVD療法では、次のことが起きた。

1日目(投与)  :軽い吐き気
2日目      :強い吐き気
3日目      :強い吐き気、口内炎
4日目      :強い吐き気、口内炎、神経障害
5日目      :軽い吐き気、口内炎、神経障害、骨髄抑制(免疫の低下)
6日目      :口内炎、神経障害、骨髄抑制
7日目      :神経障害、骨髄抑制
8日目〜14日目 :なにもなし
15日目(投与) :軽い吐き気
16日目     :強い吐き気
17日目     :強い吐き気、口内炎
18日目     :強い吐き気、口内炎、神経障害
19日目     :軽い吐き気、口内炎、神経障害、骨髄抑制(免疫の低下)
20日目     :口内炎、神経障害、骨髄抑制
21日目     :神経障害、骨髄抑制
22日目〜25日目:なにもなし
26日目〜28日目:脱毛

これで軽い方らしい。ひどい人は肝臓・腎臓がダメージを受ける。

これで1クール。

最初の1クールは入院して様子を見る。

全部で6クール行った。

残りの5クールは投与日だけ通院。残りの日は自宅療養。

3日に1日は投与がなくても通院して血液検査を行う。

白血球の値を確認し、免疫が下がっていると自宅軟禁状態なる。

6クールの間、人ごみには当然行けない。

電車もほとんど乗れない。ほとんどタクシーを利用した。

当然、脱毛をするので、マスク+ニットキャップというスタイルが定番。

病院に行くと、待合室には同じスタイルの患者たちが溢れている。

きっと血液系のがんなんだなと察しがつくが、お互い話しかけることはなかった。

仮に37.5度以上でると、入院しなくてはならない。場合によっては救急車に乗る。

私は6クールで1度も熱が出なかった。

標準的には月に1度くらいは発熱するらしいが、私はしなかった。

こともあろうか、ゴルフのラウンドに行ったり、抗ガン剤投与した帰りに会社で会議を行ったりとかなり無茶をしてしまった。

体重減少や体力の低下は病気を悪化させると思った。

抗ガン剤投与で大事なのは実は安静ではない。

体力、気力である。

 

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